こんにちは。GWも明けて博士課程の学生さんは学振DCについて本腰を入れる頃でしょうか??
おそらく申請書に書く内容の骨格はある程度固まってきて、肉付けしていかに読みやすい文章に仕上げる時期かと思います。
私ますけも数年前までチャレンジしており、
DC1→×
DC2(1回目)→×
DC2(2回目)→◯
という、なんとかギリギリ駆け込みで特別研究員になれたというあまり誇れない過去を持っております(笑)
逆に2回落ちたので、受かるために必要なことというのがはっきりしてきました。
今回はその学振DCに受かるために必要なことを抜粋して紹介したいと思います。
学振DCを取った方が良い理由
もちろん日々生きていくためのお金です(笑)
研究してるだけで月20万もらえるのは博士課程学生にとっては大変ありがたいです。TA等の教務補助業務やアウトリーチ活動が義務として発生しないのも魅力です。最近では学振以外にも、リーディング大学院や卓越大学院など、博士課程学生の生活を支援するプログラムがありますし、文科省も日本の国際研究力の衰退に危機感を表し、一人当たり年間290万円を支給する新たな支援制度を設立するようですので、これからの博士課程学生の経済支援は多少マシになることが期待されます。
ただ学振DCは持っていると研究者として箔が付きます。無いよりはあった方が絶対に良いです。特にアカデミックの世界で生きていくことを多少なりとも考えている人は、僕みたいに2回目のDC2まで食らいつくことをおすすめします。間違いなく今後の就活や研究費申請に有利です。
悲しいかな、採用担当も科研費の審査員も、ボーダーライン上にいる候補者の中から1人を選抜しなければならない際には、「信頼しても大丈夫そうな人」を選びます。
仮にあなたが10万円を持っており、誰かにそのお金を預けて競馬で2倍に増やしてもらうとします。その時に預ける人が、過去に2倍に増やした実績をいくつも持っている人と、やる気はとてもあるけどまだ過去に増やすことができた実績をひとつも持っていない人であれば、おそらく実績がある人に任せる人が多数だと思います(もちろん他に信頼できる要素があれば後者を選ぶかもしれませんが)。逆に実績を1つでも作ることができれば、実績が実績を生み出すようになります。
学振DCは研究者として「信頼しても大丈夫そうな人」になるためのスタートラインです。自分もなんとか2回目のDC2で受かった結果、その後、海外学振→卓越研究員→某大型若手支援事業と、実績が連鎖しました(もちろんしっかり研究成果を出すことは前提ですが)。なので、本ブログを読んでいただいているこれから学振DCを応募する学生さん達が少しでも受かる可能性が上がるためのTIPSを書き記させていただきます。
学振DCの基本的な準備
学振の合格率は昔からおおよそ20%です。周りにいる博士課程の学生を4人ほど蹴落とす必要があります。結構大変だと思います。学振DCの場合(特にDC1)はあまり業績で差がつかないのも現実ですので、いかにボーダラインから一つ頭を飛び出せるかが大事です!そのために必須な準備を下記に示します。これをやっておけば大丈夫というより、やってないとヤバいことです。まずはボーダラインに立ちましょう。
A. 情報収集
情報収集はとても大事です。あるに越したことはありません。身近にDCに通った先輩がいなかったとしても、ネットで探してたくさん良い記事があります。
また最近では実際に申請書を公開している方も多数いらっしゃいます。
詳細→科研費.com
そして大上雅史先生のスライドは本当によくまとまっておりますので、まずはこれをバイブルにして書いてください。
B. 複数人から添削してもらう
これも非常に非常に大事です!自分だけでは見えない視点があります。どうしても自分で書いた文章は完璧に思えてしまいますが、大抵そんなことはありません。漫画と一緒です。
漫画家さんはみんな、自分自身はこの作品絶対に面白い!と思って書きます。しかし現実はヒットする作品は少ないです。つまり読者には面白いと思ってもらえなかったということです。
そのためにも提出する前に、自分以外の人にたくさん読んで感想を言ってもらいましょう。
その際に重要なのは、本人に気を使わず思ったことを正直に言ってくれる人を選びましょう。友達・同期でも全然良いです。あなたの将来に関わってくる可能性もあるので、恥やプライドを捨ててお願いしましょう。なりふり構わず頑張ってる姿は人を惹き付けます。誰かに頼れる力も研究者にとって必要なスキルです。
ちなみに私は父親にも見てもらいました(笑)その前に添削してくれた助教や先輩方が見逃した誤植を見つけてくれました(笑)
続きのTIPSに関してはこちらの記事をご覧ください。
もし申請書のアドバイス・添削が必要な方は下記のリンクよりお手伝いさせて頂きます。
少しでもお役に立てば幸いです。みなさん通りますように、Good luck!
コメント
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[…] 学振DCの書き方に関しては過去にいくつか記事にさせてもらっているのでよかったらご覧ください。 […]
[…] 私の方でも記事をまとめておりますのでよかったらご覧ください。 […]
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