研究者の年収は低い?博士卒30代大手研究職のお給料事情

研究生活

以前にポスドクを卒業した研究者のお給料事情について記事を書かせていただきましたが、現職2年目ももうすぐ終わりを迎えようとしているので、今年も今年度のお給料のまとめをしたいと思います。

勤務形態

現在のステータスとしては下記の通りです。

  • 30代前半
  • 研究所勤務(2年目)
  • PI(大学ではないので学生・テクニカル・ポスドクは外からリクルート)
  • 海外ポスドク経験あり(2年間)
  • 筆頭/コレスポジャーナル14本(前年+3本)・被引用数170回ちょい(前年+60回)

大学ではないので、教育の仕事はありません。エフォートはほぼ100%研究に当てられます。たまに出張講義等はあります。

研究者としては可もなく不可もない感じのステータスかと思います。

月収に関して

現在もらっている給料は下記の通りです。

給与

支給総額:457000円
・基本給:311000円
・職責手当:35000円
・残業手当:81000円(30時間分)
・住宅手当:30000円

税金:103012円

手取り総額:353988円

昨年度よりも若干基本給は上がりましたが、今年から住民税とiDeco分が差し引かれ、手取りの給料は下がりました笑

ボーナスに関して

現在もらっているボーナス(夏と冬合わせて)は下記の通りです。

支給総額:1693384円
・期末手当:875616円
・業績手当:817768円

税金:384102円

手取り総額:1309282円

期末手当とは主に在籍年数や役職によって決まり、業績手当とは論文や外部獲得資金(公的資金・民間資金)などの研究者としてのパフォーマンスによって決まるものです。

昨年度は業績手当に直結する業績評価でA評価をいただきましたので、多めに貰えました!

研究者の年収は30代として低い?高い?

上記を合算すると今年度は年収700万円(手取り550万円)くらいになりました。

30歳の平均年収は約430万円ですし、下記の30歳年収が高い会社ランキング全国トップ500だとおおよそ160位くらいの位置につけましたので、決して安い年収ではないと思います!

30歳年収が高い会社ランキング「全国トップ500」
物価上昇や光熱費高騰などの影響で、以前よりも生活のゆとりがなくなってきた人もいるだろう。物価上昇ほど賃金が上昇しない中、会社員はいったいどのぐらいの給与をもらっているだろうか。東洋経済オンラインでは…

何よりも自分の好きなことを仕事にできているので働いていて苦ではなく、楽しいと思える時間が長いので、健康に生きられていることが研究職の良いところかと思います!

もちろん会社によってはここまで貰えないところも多いかと思いますが、実態としてこれくらいのお給料をもらえるところもあるということを知っておいてもらえれば幸いです。

来年は頑張って5本くらいジャーナルを通して少しでも早く役職が上がるよう精進したいと思います。

企業の研究職のキャリアパスを考えられている方はぜひこちらの本を一読されると良いと思います!

コメント

タイトルとURLをコピーしました