国際学会で恥をかかないために英会話教室に通う大学院生

留学

それは私です。典型的な日本人なので英語論文を読むことはできても国際学会で聞く・話すことは無理です。発表は原稿を覚えればなんとかやり過ごせますが、質疑応答はいよいよ手詰まりです。この記事ではそんな自分がどうやって研究生活における英会話をやり過ごしてきたのかを紹介します。

研究者は本当に英語が話せないといけないのか?

答えは「No」です。

自分は恥ずかしながら中高の頃から英語が大嫌いで、受験も英語は諦める代わりに数学と物化に時間を全振りしました。海外旅行は好きですが、英語は話せなかったので辞書片手に単語を並べて意思疏通を図って事なきを得てきました(意外となんとかなる笑)

ただ研究室に配属されてからは英語を使わざるを得ない状況に追い込まれました。最初は日本語論文のみでやり過ごそうと思ってましたがそうもいかず、仕方なくGoogle翻訳使う日々が始まりました。

論文を読むことは時間をかければできる、ただ会話をするとなると話は別です。典型的な日本人なので読むことはできても聞く・話すことは無理です。

特に大学院に進み、国際学会で発表するとなった時は人生追い込まれました。

原稿丸暗記で望めば発表自体は問題ありませんが、質疑応答はどうしようもない。

典型的な日本人なので人前で恥をかくことはできません。ただTOEICは500点くらいです。

一緒に学会に行く日本人の知り合いを買収してこういう質問をしてくれと仕込もうかと思いました。

そんなことも言ってられず、短期間で飛躍的な英会話力の向上を目指し、2週間ほど某英会話教室の夏期講習的なプログラムに高いお金を払って通いました。

ちなみに1レッスン40分で5000円かかり、15レッスン分(75000円)かかりました。

滑稽な話です。

たかだか5〜10分間の質疑応答で恥をかきたくないから金がないにも関わらず75000円も払っているという(笑)

ちなみに努力虚しく大して英語能力は向上せず、質疑応答は噛み合っていない感じで閉幕しました(笑)

「研究者の本文は研究です、英会話ではありません。」と声を高らかに言いたい。

当時はまだありませんでしたが、今ではたくさんの便利翻訳ツールがあります。

読み書きは最強の翻訳アプリ「DeepL翻訳」があります。DeepL翻訳でドラフト書いて、英文校正会社に細かい修正して貰えば質の高い論文が完成します。

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テキストや文書ファイルを瞬時に翻訳します。個人でもチームでも、高精度の翻訳をご活用いただけます。毎日、何百万もの人々がDeepLを使って翻訳しています。

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国連の国際会議も翻訳機使っているので我々研究者コミュニティも使ってもいいのではないだろうかと思います。

なので学会含む仕事上のやり取りは技術の進歩のおかげで、将来的には本人が英語ができる必要性は薄れていく気がします。

それでもTOEIC900点台になるまで英語を勉強した理由

英語は必要ないというこれまでの主張とは大きく矛盾しますが、自分は頑張って勉強してTOEIC900点台になるまで勉強しました(笑)

事情は単純です、博士の途中でアメリカに短期留学することになったからです。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

ですので流石に最低限話せないとヤバいとなって短期集中で猛勉強しました。凡人である自分は必要性に駆られないと何もできません(笑)

残念ながら技術の進歩のスピードは自分に追い付いてはくれませんでした(笑)

ただちゃんと勉強したことで分かったことがあります。

それはTOEICの点数はある程度重要だということです。

TOEICの点数と英会話能力の関係性に関しては色々な意見はありますが、自分の意見としてはある程度の点数は取っておいた方がいいと思います。TOEICは基礎的な内容が多く含まれますので、TOEICの点数をあげることは英会話を始める上で土台となる知識をつけることができると思います。

もちろん実践での英会話はとても重要だと思います。TOEICの勉強だけではなかなか喋れるようにはなれないと思います。

これは自動車の運転に例えると、「運転の仕方」を事前に知識として詰め込んだ上で、実際に路上で運転することで徐々に運転が上達していくのと同じだと思います。

なのでTOEICをある程度勉強することは効率良く実践での英会話の上達に繋がります(もちろん多少効率は悪くなるかもしれませんが実践オンリーで英会話を上達させることはできないなくはないと思います)

恥や体裁を気にする多くの日本人こそ、しっかりTOEICを勉強して英会話の知識の地盤を固めることをおすすめします。

TOEIC900点あれば「意思疎通」は問題なくできるようになるはずです。

例え表現がネイティブから見て少し変だったとしても、会話は成立するようになるので「意外と自分喋れるじゃん」という感覚が得られるはずです。

こうなったら運転と一緒でひたすら路上運転を繰り返すように、色々な人とコミュニケーションを取り知識をアップデートすることで効率良く上達していくかと思います。

そして何より「英語が喋れる自分」というのは自分に自信が付きますし、日本人以外の人とコミュニケーションが取れるようになるのは見聞が広がり純粋に楽しいです。

少なくとも今の時代は喋れないより喋れた方がメリットがたくさんあると思います。

英語の勉強方法

さて英語の勉強方法ですが、とりあえず国際会議の質疑応答を乗り越えたい場合と、留学や仕事のためにしっかり英語を勉強したい場合とで分けてご紹介したいと思います。

国際学会を乗り越えるための勉強方法

おそらくですが、大学院で研究をしてるということは受験勉強を経て最低限の高校英語は履修しているはずです。

実際学会の質疑応答で必要なのは、「中学英語」と「自分の研究に関わる専門用語」です。

高度な英文法は一切必要ありません。せいぜい5W1Hと仮定法が分かれば十分です。

自分の研究に関わる専門用語に関してはしっかり覚えていただく必要がありますが、論文を調べたり書いたりする中で、ある程度頻出になっているはずなので自然と覚えているのでしょうか。

英語が苦手な大学院生に圧倒的に足りていないのはアウトプットの機会です。

自分は最初高いお金を払って英会話教室に行きましたが、必要なのは質の高いマンツーマン指導よりもたくさん英会話のアウトプットをこなして、まずは中学英語を話すことに慣れることに集中することをお勧めします。

出費を抑えて英会話をたくさんこなすためにはオンライン英会話を使うことが一番手軽かつ効率的だと思います。

おすすめの使い方は期間を短く設定して集中して受講することです。継続的にやることもとても大事だと思いますが、学会の質疑応答を乗り越えるためにやるのであれば、出費を抑えるためにもやる気のあるうちに詰めてやるのが良いのはないでしょうか。

オンライン英会話は最初の2回は無料というケースが多いので、とりあえず登録してみて合う合わないを判断してみることをお勧めします。

自分が使ったことあるオンライン英会話はいくつかありますが、ぶっちゃけどれでも変わらないと思います(笑)

講師にネイティブが多いとか教材の質が良いとか使うオンライン英会話によってメリットデメリットありますが、要は沢山話すことが重要になるので一回あたりの料金が安く済むものがいいと思います。

有名どこだとまずはレアジョブ英会話ですね、歴史が長い。今(2021年9月現在)だと初月は半額になるみたいですね。

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最近有名になってきたのはネイティブキャンプですね、よくYoutubeのCMで見ます。7日間無料かつ回数無制限でレッスンを受講できるのは短期集中で勉強には魅力的ですね。

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結論としては、英語に慣れるためにとりあえずオンライン英会話で話す機会をたくさんこなすことをお勧めします。

留学の準備・仕事のための勉強方法

上にも書きましたが、自分の場合まずはTOEICの勉強を通じて基礎的な知識を固めました。これはTOEFLでも良いと思います。

どちらも自身の英語スキルが点数化されるので、勉強の進捗管理が容易になります。そしてTOEIC・TOEFLの勉強方法はたくさん情報があると思います。

自分の場合、英単語を単語帳1冊を繰り返し見て勉強し、有料アプリを使って短期間で問題をたくさん解いて詰め込みました。

英単語は王道のTOEFLテスト英単語3800で勉強しました。

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とりあえずこれを一冊やっておけば基本的な英会話は問題ないです。音声データもちゃんとついているので発音もちゃんと勉強しましょう。

有料アプリはリクルートが出してるスタディサプリを使ってました。月額5000円近くかかってしまいますが、効率良く勉強できる神アプリでした。携帯やタブレットできるのもありがたく、隙間時間で勉強できます。

自分は1ヶ月だけ登録して集中して詰め込んでやりましたが、2週間で75000円かかった英会話教室に比べたら圧倒的コストパフォーマンスを発揮しました(笑)

最近はスタディサプリも色々なプランがあるようで、下記のように回数無制限オンライン英会話もセットになっているプランもあるようですね。

スタディサプリENGLISH ビジネス英語コース 英会話セットプラン

スタディサプリENGLISH 新日常英会話セットプラン

上で述べたネイティブキャンプと提携しているようです。インプット・アウトプットを同時並行でできるので良いプランだと思います。

TOEICの勉強を通じて基礎的な知識を固めたのちにいきなり実践で話すのは気が引ける人も多いと思いますので、上記のオンライン英会話を短期間やることをお勧めします。

自分は留学前のおおよそ2ヶ月半くらい英語の勉強に費やしました。スケジュールとしては下記のように進めました。

英単語勉強:2週間(その後も適当に反復)

スタディサプリ:1ヶ月(主に文法・イディオム・長文読解)

レアジョブ:1ヶ月

これでなんとか2ヶ月半で500点台→800点台まであげられました。そして留学から帰ってきてもう一回受験して900点台になりました。

また3ヶ月〜半年かけてしっかりと高得点を狙っていくのであれば、下記のプログラムのようにパーソナルコーチをつけるのも英会話教室に通うよりは安く済むと思います。

もうひとりで頑張らない。TOEICオンラインコーチスタディサプリENGLISH

英語の必要性は人それぞれだと思いますが、話せると人生の幅が広がる可能性はあります。

自分も大学院の頃は海外で働くなんて一切考えてませんでしたが、留学したおかげで学位取得後にアメリカでポスドクとして働くことができ、ずっと日本にいたらできなかったであろう人的ネットワークも形成できましたし、あの時英語勉強しておいてよかったなあと今では思います。

英語に不安を抱えている大学院生の方達の役に少しでも立てれば幸いです。





コメント

  1. […] 英語の勉強方法に関しては下記の記事をご覧いただければと思います。 […]

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