アメリカでポスドクをやっておりましたが、未だに英語は嫌いです。ロクに話せないですし、書けません。特に研究者にとって英語でジャーナル論文を書くことは避けて通れないのは職業選択をミスった感否めません。泣き言を言っていても研究者の評価体系は変わりそうもないので、研究者として生きていくためにも、いかに省エネで英文を作成するか日々心血を注いで生きております。
今日は個人的に英語ジャーナル論文を効率的に書ける素晴らしいソフトウェア”Wordtune”を知ったので、紹介させていただきます。
Wordtuneとは
Wordtuneは英文を書き換えてくれる(Rewrite)ツールです!
スペルミスやセンテンスをチェックしてくれるGrammarlyや、超高精度な翻訳ツールのDeepLに加え、自分にとってWordtuneは大変ありがたいツールです。
使い方は非常に簡単で、書き換えたい文をタイプまたはペーストしてRewriteボタンを押すだけです。10個ほど書き換え結果を表示してくれます。
現在はGoogle chormeの拡張機能としてインストールできます。ブラウザ上であれば(GmailやSlackでの英文メール作成中など)、文を選択して「Ctrl+D」で書き換え結果を表示してくれます。
現在、無料プランと有料プラン(月額9.99ドルまたは年額119.88ドル)があります。
無料プランだと1日20回までの制限があります。Wordtuneのトップページのテキストボックスへの入力は無制限で使えるみたいです。
Wordtuneを使った論文執筆
英文メールの作成に使えるのはもちろん、自分は英語ジャーナル論文を執筆する際に非常に役に立ってます。
使い方としては、上手い人の文章を使って書き換え文を生成します。
まずNatureなどのトップジャーナルで自分と似た研究内容を取り扱っている論文を探します。
もちろんそのままコピペしたら剽窃になってしまいますので、この表現を使いたいという文をWordtuneを使って書き換えして使います。
自分は英語が苦手で、自分で綺麗な英文を考えるのはしんどかったので、上手い人の書き方をみては自分なりに文意を変えずに書き換えることをしてました。
ただ、Wordtuneによってこの作業もついにはスキップすることができます。ありがとう機械学習!
あとは何報か同じテーマで論文を書いていると背景の部分はあまり変わらないケースが多々あるかと思います。自己剽窃を避けるために、背景を毎回微妙に書き換えるのは正直本質的でない時間の使い方だと思いますので、Wordtuneを使うことで良い感じに違う文章にしてくれるはずです。
DeepLで翻訳し、Grammarlyでグラマーチェック、Wordtuneで書き換えで英文作成は圧倒的に効率化されます。英文校正サービスは最早いらないと思います。
ただ英語論文を書く上で、そもそも論文を書く上での基本的なことは抑えておかなければ、どんなに完璧な英文を書いたとしても論文としては評価されません。。
まずは1冊で良いので英語論文の書き方に関する本を読むことをお勧めします!
また論文の通し方に関しては以前記事にしておりますので、よかったらご覧ください。
また英語が苦手な人向けに国際会議での発表の乗り切り方も記事にしておりますので、英語プレゼンが心配な方はよかったらご覧ください。
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